大変面白い問題設定で、ぜひ現地で話を聞きたかったです。アイヌ語は縄文語を含有という部分ですが、この見解は、既存の先行研究のなかで、どのように扱われているのでしょうか。重層的な証拠を積み重ねてゆく必要がある、壮大な課題だと思いました。少しづつ進展してゆくことに期待したいです。 返信
ありがとうございます。 「アイヌ語は縄文語を含有」について、 ・「縄文語の発見」小泉保(大阪外大教授).青土社.1998年 ・「対話 日本の原像」梅原猛.吉岡隆明.(中央公論社) ・「日本語とアイヌ語」片山龍峯(すずさわ書店) 以上は、「アイヌ語は縄文語を含有」を直接述べられていませんが、そのことを述べているものと解釈しています。 「アイヌ語は縄文語を含有」を直接述べられているものとしては 「縄文語からヤマト語へ」鈴木健(新読書社)があります。 日本語とアイヌ語」は縄文語を祖語としている、述べられています。 言語学では、アイヌ語・日本語は、それぞれ孤立語とされ、アイヌ語と日本語は関係がないとされています。 ゴールデンカムイ監修の中川裕先生(千葉大)はアイヌ語と日本語とは全くの別言語と断言されています。 しかし、田村すゞ子先生(故早大教授)は「アイヌ語の構造は,チェンバレンが認めているように、日本語とそうひどく違わないのである。・・・・」との意見もあります。(以上、いずれも感想ではありますが) アイヌ語と縄文語との関係は述べられていないようです。 では、(私、門田)なぜ、アイヌ語、縄文語にこだわっているのか、一番はDNAです。 同じDNAを持つ人たちが、隔離された日本列島の中で、1万3千年もの間の縄文時代に、平和?に暮らしていた、とすれば、縄文の人々は、縄文の言葉・共通の縄文語を話していた、ではないでしょうか。 もちろん、DNAと言葉は一致するとは言えない、ところです。 しかし、アイヌ語は縄文語を引継いでいる、と考えてもいいのではないか、可能性はあるのではないか、ということです。 4年前の20年に共生ひろばに、アイヌ語地名が成り立つのか、について「言葉の化石」、また、2年前の22年には、片山龍峯氏の「単語家族」を参考に「日本起源の痕跡」について発表させて頂いています。 土器の欠片を集めて縄文土器を復元するように、縄文語の欠片を、二重構造モデルに当て嵌めて、アイヌ語・日本語の祖語である縄文語を復元し、日本語の起源が解明出来るのでは、との妄想も抱いています。門田. 返信
古人類の認知と言語に関する研究では、石器の製作・使用に関連して言葉を介した知的交流が必須であったとされています。複雑な社会を構成していた縄文人が話したことは、当然と言えば当然ですが、あらためて考えさせられました。 アイヌ語地名が縄文人が縄文語で名づけた地名の名残であるとの根拠が良く理解できません。アイヌの中ならともかく、人の移動が頻繁に生じていた沖縄や九州で、逆に言葉でしか伝えられない地名が縄文人の時代から残ったとする考察も、さらに根拠が必要です。アイヌ語地名に残っているから縄文人は話したという結論は、循環論になっていますので注意してください。 アイヌ語に縄文語が残されているという課題は、興味深いものですので、それをきちんと論証していくことが大切です。 例えば、縄文時代以降に大陸から移動してきた人たちの名残の地名との比較も、その検証に役立つのではないでしょうか。 今後の進展に期待しています。 返信
ご指摘りがとうございます。 私も、循環論になるのではと、では循環論にならない方法は、と考えていました。 縄文人が「喋っていなかった」としたら、アイヌ語地名は成り立ちません。縄文人が「喋ってした」としたら、アイヌ語地名が成り立つ。 したがって、「アイヌ語地名が成り立つ」ことを証明すれば、循環論は、回避出来るのでは、と証明をしたつもりなのですが。 論証として、縄文時代以降の地名との比較も検討していきたいと思います。 1 「アイヌ語地名が縄文語地名」であるかの根拠、 2 文字もなく、数千年も地名が残るのか、 3 また、そもそも、アイヌ語地名が成り立つのか、の疑問も残ります。 以上、3件について、4年前の20年に共生ひろばで、アイヌ語地名が成り立つのか、について「言葉の化石」を発表させて頂いています。参考に、と思います。 (先ほど、念の為に、検索すると現在でも見ることが出来ました) 返信
アフリカ以外の現代人のルーツは約6~7万年前にアフリカを出発した集団に由来すると考えられています。記録のあるすべてのヒト社会で複雑な言語が見られることから、現代人がアフリカを出た時点で複雑な言語を話していたというのが一般的な解釈だと思います(そうでないと複雑な言語が世界中で独立に例外なく獲得されたことになります)。縄文人が話したことはこの点からも類推可能かと思います。 日本語(の原型)はもともと朝鮮半島の一部で話されていた言葉だというのが主流の説のようです。朝鮮半島に日琉語族由来の地名も残っているそうなので、そういった地名との比較もアイヌ語・縄文語由来の地名を考察するうえで役に立つかもしれません。魅力的なテーマなので、今後の進展を楽しみにしております。 返信
ありがとうございます。 朝鮮半島地名は、大いに役立つと思います.「現在の日本人は縄文人のDNAを10%受け継いでいる」ということは、90%は弥生人で、その大半は朝鮮半島由来ではないでしょうか。朝鮮半島地名の解明は、アイヌ語地名解明とともに、日本語の起源解明にも繋がると思います。門田. 返信
大変面白い問題設定で、ぜひ現地で話を聞きたかったです。アイヌ語は縄文語を含有という部分ですが、この見解は、既存の先行研究のなかで、どのように扱われているのでしょうか。重層的な証拠を積み重ねてゆく必要がある、壮大な課題だと思いました。少しづつ進展してゆくことに期待したいです。
ありがとうございます。
「アイヌ語は縄文語を含有」について、
・「縄文語の発見」小泉保(大阪外大教授).青土社.1998年
・「対話 日本の原像」梅原猛.吉岡隆明.(中央公論社)
・「日本語とアイヌ語」片山龍峯(すずさわ書店)
以上は、「アイヌ語は縄文語を含有」を直接述べられていませんが、そのことを述べているものと解釈しています。
「アイヌ語は縄文語を含有」を直接述べられているものとしては
「縄文語からヤマト語へ」鈴木健(新読書社)があります。
日本語とアイヌ語」は縄文語を祖語としている、述べられています。
言語学では、アイヌ語・日本語は、それぞれ孤立語とされ、アイヌ語と日本語は関係がないとされています。
ゴールデンカムイ監修の中川裕先生(千葉大)はアイヌ語と日本語とは全くの別言語と断言されています。
しかし、田村すゞ子先生(故早大教授)は「アイヌ語の構造は,チェンバレンが認めているように、日本語とそうひどく違わないのである。・・・・」との意見もあります。(以上、いずれも感想ではありますが) アイヌ語と縄文語との関係は述べられていないようです。
では、(私、門田)なぜ、アイヌ語、縄文語にこだわっているのか、一番はDNAです。
同じDNAを持つ人たちが、隔離された日本列島の中で、1万3千年もの間の縄文時代に、平和?に暮らしていた、とすれば、縄文の人々は、縄文の言葉・共通の縄文語を話していた、ではないでしょうか。
もちろん、DNAと言葉は一致するとは言えない、ところです。
しかし、アイヌ語は縄文語を引継いでいる、と考えてもいいのではないか、可能性はあるのではないか、ということです。
4年前の20年に共生ひろばに、アイヌ語地名が成り立つのか、について「言葉の化石」、また、2年前の22年には、片山龍峯氏の「単語家族」を参考に「日本起源の痕跡」について発表させて頂いています。
土器の欠片を集めて縄文土器を復元するように、縄文語の欠片を、二重構造モデルに当て嵌めて、アイヌ語・日本語の祖語である縄文語を復元し、日本語の起源が解明出来るのでは、との妄想も抱いています。門田.
古人類の認知と言語に関する研究では、石器の製作・使用に関連して言葉を介した知的交流が必須であったとされています。複雑な社会を構成していた縄文人が話したことは、当然と言えば当然ですが、あらためて考えさせられました。
アイヌ語地名が縄文人が縄文語で名づけた地名の名残であるとの根拠が良く理解できません。アイヌの中ならともかく、人の移動が頻繁に生じていた沖縄や九州で、逆に言葉でしか伝えられない地名が縄文人の時代から残ったとする考察も、さらに根拠が必要です。アイヌ語地名に残っているから縄文人は話したという結論は、循環論になっていますので注意してください。
アイヌ語に縄文語が残されているという課題は、興味深いものですので、それをきちんと論証していくことが大切です。
例えば、縄文時代以降に大陸から移動してきた人たちの名残の地名との比較も、その検証に役立つのではないでしょうか。
今後の進展に期待しています。
ご指摘りがとうございます。
私も、循環論になるのではと、では循環論にならない方法は、と考えていました。
縄文人が「喋っていなかった」としたら、アイヌ語地名は成り立ちません。縄文人が「喋ってした」としたら、アイヌ語地名が成り立つ。
したがって、「アイヌ語地名が成り立つ」ことを証明すれば、循環論は、回避出来るのでは、と証明をしたつもりなのですが。
論証として、縄文時代以降の地名との比較も検討していきたいと思います。
1 「アイヌ語地名が縄文語地名」であるかの根拠、
2 文字もなく、数千年も地名が残るのか、
3 また、そもそも、アイヌ語地名が成り立つのか、の疑問も残ります。
以上、3件について、4年前の20年に共生ひろばで、アイヌ語地名が成り立つのか、について「言葉の化石」を発表させて頂いています。参考に、と思います。
(先ほど、念の為に、検索すると現在でも見ることが出来ました)
アフリカ以外の現代人のルーツは約6~7万年前にアフリカを出発した集団に由来すると考えられています。記録のあるすべてのヒト社会で複雑な言語が見られることから、現代人がアフリカを出た時点で複雑な言語を話していたというのが一般的な解釈だと思います(そうでないと複雑な言語が世界中で独立に例外なく獲得されたことになります)。縄文人が話したことはこの点からも類推可能かと思います。
日本語(の原型)はもともと朝鮮半島の一部で話されていた言葉だというのが主流の説のようです。朝鮮半島に日琉語族由来の地名も残っているそうなので、そういった地名との比較もアイヌ語・縄文語由来の地名を考察するうえで役に立つかもしれません。魅力的なテーマなので、今後の進展を楽しみにしております。
ありがとうございます。
朝鮮半島地名は、大いに役立つと思います.「現在の日本人は縄文人のDNAを10%受け継いでいる」ということは、90%は弥生人で、その大半は朝鮮半島由来ではないでしょうか。朝鮮半島地名の解明は、アイヌ語地名解明とともに、日本語の起源解明にも繋がると思います。門田.