P27 水分れ生きもの見つけ隊 カエルのナゾにせまる!

水分かれ生きもの見つけ隊

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P27 水分れ生きもの見つけ隊 カエルのナゾにせまる! 
(幸長 正樹1)、藤井 菜々美2)、北岡 樹3) /1)丹波篠山市立岡野小学校6年、2)小林聖心女子学院中学校2年、3)伊丹市立昆陽里小学校6年)

2件のコメント

  1. 野外調査にも文献調査にも時間をかけて熱心に取り組んできた様子がよくわかる研究で、大変興味深く拝見しました。
    このようなデザインのビオトープでは、そこに見られる両生類は水陸の両方を生息場所や繁殖場所として利用する主要な動物群と言えます。加えて食物網中、捕食者(おもに昆虫をはじめとする小型無脊椎動物対象)としても被食者(おもに捕食性哺乳類や鳥類、ヘビ類など)としても主要な地位を占めており、今回の研究はまず着目点においてとても重要な結果が期待できると思います。加えて特にカエル類は、繁殖期の雄の鳴き声(広告声)によりそこにいる種が明確に特定でき、また幼生も胴部や尾部のプロポーション、歯列はじめ口器の形態などを指標に種が特定できるため、本研究のようなそれぞれの出現時期を調べる対象として好適です。
    これからはまず、文中にもあるようにこの場所でニホンアカガエルが繁殖するかどうか(繁殖期は主に2月〜3月初旬)をしっかり調べてみて下さい。あと、以前に来室した時にも申し上げたように、スライドグラスを貼り合わせて幼生(オタマジャクシ)の観察器を作成し、オタマジャクシの測定や口器の観察を進めてみて下さい。
    最後に学名ですが、ここに使われているものの多くは近年、おもに分子系統学的な研究の成果を受けて修・訂正されています(特に属名)。なので一度、日本爬虫両棲類学会のホームページにある日本産爬虫両生類標準和名リスト(このリスト自体は学会として推奨する和名を示すことがおもな目的となっていますが、付随する学名も適宜アップデートされています)
    http://herpetology.jp/wamei/index_j.php
    をダウンロードして参照することを薦めます。
    本日はどうしても避けられない館外出張があるため、直接お話しできず残念です。

  2. 身近にいる生きものをしっかり観察して、フィールドの情報を蓄積する非常によい研究かと思います。継続は力なりと言いますが、継続的に調べることで、カエル類だけではなく他の生きもの構成も調べることで、ビオトープ全体の環境変化を追うことが出来るかと思います。周辺の環境の変化などのデータも蓄積すると、より興味深いことがわかるかもしれません。今後も皆で協力して研究を続けてください。

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