2件のコメント

  1. ミシシッピアカミミガメの駆除によって、ここまで成果があがることに驚きました。また、アカミミガメ肥料の取り組みが非常にユニークで、他の外来種駆除にも応用できると感じました。水域の貧栄養化の問題もあるので、今後の取り組みに期待大です!

  2. 北米原産の侵略的外来種であるミシシッピーアカミミガメは、幼体から亜成体にかけてはおもに動物質を摂食するものの、成長に伴って栄養価の低い植物質を大量に接触するようになるため、水生植物群落が卓越する場所で増殖した場合、短期間で劇的に植生景観を変えてしまうことが知られています。その分うまく取り除くことができれば、劇的に従来の景観が回復できるということですが、「言うは易くして行うは難し」で、このような成果に到達するまでの弛まぬ努力と(捕獲用の罠のデザインや捕獲されたカメの活用などに関する)工夫にはただただ頭が下がります。
    同様に植生景観の回復に成功した佐賀城のお堀での取り組みの例では、幸いにしてまだ残っていた埋没種子を効果的に活用したようですが、本プロジェクトの場合、カメの影響でハスが姿を消してからの時間経過が長すぎることを考えると、この場所の埋没種子を探し出して利用するのは、残念ながらおそらく困難でしょう。ただこのような場合でも遺伝的多様性の保護・保全の観点から、植え付けにはできるだけ近い場所の個体群から得られた種子を使うことを、強くおすすめします。

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